【キャンベラ10日AAP】 連邦のターンブル首相は10日、オーストラリア政府が地球温暖化対策の新たな国際的枠組みとなる「パリ協定」を、正式に批准したことを明らかにした。同協定は今月4日にすでに発効しており、オーストラリアはやや遅れての批准となった。
「パリ協定」では温暖化対策として、平均気温上昇を産業革命前から「2度未満」に抑えることを目指しており、各国が二酸化炭素ガス排出量の目標を5年ごとに見直すことなどが盛り込まれている。
ターンブル首相は、「パリでの合意が、国際社会が気候変動対策の実現に向けて、一体となって動き出すきっかけとなったことは明らかだ」と述べた。また、米国のトランプ次期大統領が同協定から離脱の意向を示していることについては、離脱には最短4年かかると述べ、安易に離脱することは出来ないとの考えを示した。