【シドニー11日AAP】 オーストラリアの精神科医は、米国の大統領選挙でドナルド・トランプ氏が次期大統領に決まったことを受け、メディアによる連日の報道で、子どもたちが不安を感じている可能性があると指摘している。
VIC州ビクトリア大学のヘザー・グライドリー教授によると、ある3歳の男の子が母親に対し、「ドナルド・“トランペット”って誰?なぜとても意地悪なの」と質問したり、メルボルンに住むイスラム教徒の9歳の少女が、トランプ氏は本当に「悪い」人で学校の先生を泣かせた、という内容の作文を書いたという。
グライドリー教授は、子どもがトランプ氏について質問した際には、質問に率直に答え、「トランプが夜中に突然、部屋に来たりすることはない」と、はっきり伝えることが大切だとアドバイスしている。また、子どもたちに対し、世の中には自分を心配してくれる大人がほかにもいると明確に伝えることが重要だとしている。