【シドニー14日AAP】 オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は、国内の複数の体外受精(IVF)クリニックのウェブサイトが、体外受精成功率で誤解を招く可能性があるとして、内容の変更を求めた。
今年初頭、ACCCが主要体外受精機関のウェブサイトを調査した結果、成功率の比較に使われたデータが、十分に開示または数値化されていなかった。多くのウェブサイトで生児出生率ではなく、流産も含まれる臨床妊娠率が成功率として使われており、しばしば赤ちゃんの写真が添えられていることから子どもを切望するカップルの誤解を招く可能性があるという。
ACCCのサラ・コート委員長は14日、消費者法はすべての商品およびサービスに該当し、IVFも例外でないとして、「正しいデータに基づいた比較成功率を非専門用語で説明するようIVF機関に求める」と述べた。
不妊治療協会(FSA)のマイケル・チャップマン会長は、ACCCの介入を歓迎し、「体重や年齢、ホルモン障害などがIVF成功に影響を及ぼす。信頼できる不妊治療専門医のアドバイスを受けることが必要だ」と話した。