【メルボルン15日AAP】 国内の大学入学システムに関する報告から、大学側は各コースの入学基準をより明瞭にする必要があることがわかった。
報告によると、ATARと呼ばれる各コース入学に必要な得点値について、多くの大学が最低得点値を明確にしていない。また、実際の入学に必要な得点値が一般に知られる数値よりも大幅に低く、別の入学方法についても明確にされていない。ATAR最低値に満たない学生が60%も占める大学もあるという。
バーミンガム連邦教育相は16日、一流大学に見せかけている大学があるとして、「学生が正しい選択ができるよう、入学基準を明確にするように大学側に働きかけていく」と述べた。
報告には各コースのATAR最低得点値の明確化、入学過程のわかりやすい説明、高等教育入学に関するオンライン手引書の作成など14の改善事項が盛り込まれ、国立大学協会(UA)はこれを歓迎した。