【キャンベラ17日AAP】 オーストラリアの今年10月の失業率が5.6%となり、新規の就業者数が1万人増加して、9月と並ぶ水準だったことが分かった。フルタイム雇用者数は4万1500人増加したが、パートタイム雇用者数が3万1700人減少したことで相殺した。
求職者数は引き続き10年来の低水準を維持しており、生産年齢人口に対する労働力人口の比率となる労働力比率は64.4%だった。野党労働党のオコナー影の雇用相広報担当は、国内では依然として70万人が仕事を見つけることが出来ず、180万人がさらに多くの仕事を探していると指摘した。
一方、国内で最も失業率が高かったのはWA州で、9月の6.1%から6.5%に上昇した。WA州のバーネット首相は、「避けられない試練だが、道のりは険しい」と述べた。一方、野党労働党のマゴーワン党首は「WA州で史上最悪の雇用危機」だととして、同州政府による経済政策が誤っていたことを示していると強く批判した。