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豪の難民政策「人権侵害」 国連報告書

【キャンベラ18日AAP】  オーストラリアを調査訪問していた国連人権委員のフランソワ・クレプ氏が18日、調査報告書をまとめて提出した。同氏はオーストラリアがシリアからの難民受け入れ数を増やす一方で、難民政策では人権侵害が一段と進み、国際的な基準から後退していると厳しく指摘した。

同報告書でクレプ氏は、オーストラリアが2018年から1年間の難民受け入れ数を1万8750人まで増やし、シリア難民を1万2000人受け入れる決定をしたことを高く評価。その一方で、難民の乗った船を妨害したり、押し返す行為は人権保護義務を果たしていないとして、改めるよう呼び掛けている。

クレプ氏はさらに、飛行機よりも船で到着する難民に対する規制が厳しいことについて、密航は許さないというブローカーに対するメッセージという点には理解を示しつつも、「人権主義の観点では、ビルのしている事を止めるために、ジョンを罰するのは間違っている」と述べ、政府の方針を批判した。また、拘留所に7~8年留まっている人たちがいるとして、拘留期間を法令として定めるべきとの考えも示した。

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