【ブリスベン23日AAP】 QLD州立大学の研究チームが、同州南東部でコアラの数が減少している問題について、夏時間を導入することでこれを改善することが出来るとの見解を示している。研究チームは道路の近くにおけるコアラの行動について研究を続けてきた。
同研究では夏時間を導入することで、車にはねられて死ぬコアラの数を平日では8%、週末では11%削減することが可能だとしている。多くの事故が夕刻から暗くなった時間に起きており、夏時間でこれを遅らせれば犠牲となるコアラの数を減らせるとしている。
研究チームを率いるロビー・ウィルソン助教授は、「夏時間では交通量の多い時間帯にはまだ日が落ちていないため、夜行性動物を事故から守ることが出来る」と述べた。QLD州南東部におけるコアラの数は、過去20年間で約80%減少しており、毎年、多くのコアラが車との接触事故で犠牲となっている。