【メルボルン29日AAP】 21日にメルボルンを襲った嵐の影響とされる、雷雨喘息と呼ばれる喘息発作でさらに2人が死亡し、死亡数は合計8人になった。
集中治療室で治療を受けていた2人は、29日朝までに死亡が認められた。嵐発生から1週間以上たった今も7人が入院しており、1人は危険な状態にあるという。雷雨喘息は、嵐による水分を吸収した花粉が数百の小さなアレルゲン性物質となり、気道の奥深くまで入り込むことによって発生する。
保健・人的サービス省は29日、「悲劇的で予期せぬ事態であり、病院は引き続き7人の治療を続ける」と発表した。
VIC州救急局は、嵐の間のわずか5時間で1日分の緊急通話を受けた。メルボルンの空きのある全救急車が出動し、8500人以上が入院した。州政府は今回の事態を受けて、今後5年間で5億ドルを投じて救急医療隊員450人を採用し、救急車の台数を増やし、新たに15の救急車待機施設を建設すると発表した。