【キャンベラ5日AAP】 ニュージーランドのジョン・キー首相の突然の辞任表明を受けて、ターンブル連邦首相は「アジア太平洋地域は偉大な貿易・経済改革者を失った」と述べた。
キー首相は5日、「家族との時間を増やしたい」と辞任の意向を明らかにした。同氏は首相として8年、ニュージーランド国民党党首は10年務めた。同国は来年選挙を控えており、国民党は12月12日に党集会を開いて新党首を決定する予定。後任にはビル・イングリッシュ副首相がふさわしいとの声があがっている。
ターンブル首相は、キー首相は活力を生み出す存在であったとして、「明瞭かつ説得力のある形で説明すれば、国民の強い支持を得られると実証した」と同氏を称賛した。野党労働党のショーテン党首も、「キー首相の在職期間中、戦場や自然災害、世界的経済問題に対して隣り合って取り組んできた」と声明を発表し、揺るぎない友好国を持ってオーストラリアは幸運だとした。トニー・アボット前連邦首相も、「打ちのめされずに辞任する政治家は少ない」とツイッターで述べて、キー首相を称賛した。