【パース9日AAP】 WA州フリーマントル市は、恒例の市民権授与式を1月28日ではなく、例年通り1月26日のオーストラリアデーに行うことを正式に決めた。同市は26日が先住民にとっては侵略された日との解釈もあるとして、これに反対して28日に授与式を行うことを提案していた。
フリーマントル市は連邦政府から、28日の開催を変更しなければ、授与式を行う権限をはく奪すると最後通告を与えられたため、最終的な判断を迫られていた。フリーマントル市のブラッド・ペティット市長は28日の開催を提案した理由について、「オーストラリアデーに代わる包括的な案だった」と述べた。
一方、ホーク移民副大臣はフリーマントル市の決断を歓迎し、「政府は市民権のセレモニーは政治、政党、宗教を表現する場所であるべきではない」とした上で、オーストラリアデーは市民権授与式を行うのに最も相応しい日との考えをあらためて示した。