【シドニー12日AAP】 連邦政府は12日、シドニー西部のバジェリーズ・クリーク空港建設を承認した。現段階で、シドニー中心部から60キロメートル離れた第二の空港に鉄道建設予定はなく、交通手段は車になりそうだ。
同空港は2020年代半ばに開港予定。長さ3.7キロメートルの滑走路1本で、当初は年間最大500万人の旅客に対応するという。2030年代半ばまでに旅客数は1000万人に増加すると予想され、その後2本目の滑走路を建設する予定。
ターンブル連邦首相は、「できれば開港に合わせて鉄道を連結させたい」と述べた。フレッチャー都市インフラストラクチャー相によると、政府は鉄道オプションを考えている段階に過ぎないが、鉄道建設を見越して空港は建設されるという。代わりに、新たな高速道路M12を既存のM7と連結させて空港路線とするなど、道路計画が強調された。
これに対してブラックタウン市のステファン・バリ市長は、「空港の敷地外に鉄道路線用の土地は確保されていない」と述べ、計画は透明性に欠けると連邦政府を批判した。