【キャンベラ22日AAP】 連邦政府は22日、今年6月までの3か月間における国内の炭素ガス排出量を発表した。これによると炭素ガスの排出量は前年比0.8%増と上昇しており、2030年に現在より26~28%削減するという目標を達成するのは難しい状況となっている。
政府の発表によると、2030年の炭素ガス排出量は2005年をわずか0.5%下回るだけとなる見込みだ。気候変動評議会のステフェン氏は、「良い気候政策の基準は、排出量の上昇ではなく減少が期待できること」と述べ、政府の気候政策は失敗しているとの見解を示した。
一方、野党労働党の気候変動問題のバトラー代理人は、ターンブル首相が大気汚染レベルが上昇していることについての報告を、クリスマス休暇にまぎれて行ったとして非難した。また、連邦のフライデンバーグ環境相は、排出量削減目標について、前年よりも50%以上改善しているとして、政府の政策は間違っていないとの考えを示した。