【シドニー22日AAP】 連邦政府のキーナン法相は、クリスマス休暇中の安全対策について、国内におけるテロ対策は万全を期しているとの見解を示した。キャンベラでは21日にキリスト教団体の事務所に車が突っ込む事件が起き、ドイツのベルリンでも爆破テロ事件が起きるなど、世界でテロ攻撃への不安が高まっている。
キーナン法相は「政府として警察当局に対し、国家安全を確保するために必要となる最大の権力、および情報を与えた」と述べ、「オーストラリアほどテロの脅威に対抗するため力を注いでいる国はない」と、国家安全対策について自信を示した。さらに、不審者や不審物を見つけた場合は、ナショナル・セキュリティ・ホットライン(1800-123-400)へ速やかに通報するよう呼び掛けている。
NSW州警察は「特定のテロ攻撃予告などは今のところないが、大きいイベントが催されるシーズンに備え、安全対策に万全を期している」と述べた。シドニーではクリスマスの25日、何千人もの人がセント・マリー教会やセント・アンドリュース教会を訪れると予想されている。