【メルボルン25日AAP】 VIC州メルボルンの聖ポール教会で行われたクリスマスミサに25日未明、イスラム教のリーダーや市民など多数が訪れた。同教会はイスラム過激派の思想に影響を受けた20代の男らが、クリスマステロの標的の一つとした場所で、男ら4人が警察に逮捕された。
聖ポール教会には午前0時のミサに参加しようと多数の市民が訪れた。同教会のローウエ主席司祭によると、約1500人の信者らが教会内を埋め尽くし、午前2時近くまでミサやゴスペル合唱などが続いたという。同司教は「人の列が途切れることなく、教会内に入れず前庭に残った人たちにも、外で最後の祈りをささげた」と話した。
ローウエ主席司教はさらに、イスラム教のリーダー3人が同教会のミサを訪れたことを明かし、これまでにはなかったことだとした上で、「強い連帯感とともにイスラム教のリーダーたちを迎えられたのは素晴らしいことだ」と述べた。また、テロ計画事件にも屈せず、予定通りにミサを実施したことに、市民から多くの賛辞が贈られたことも明らかにした。