【メルボルン23日】 VIC州とTAS州政府は、野菜や果物の収穫人員として働く季節労働者を支援するための協定を結んだことを発表した。
国内の園芸産業は、コロナウイルス感染防止により太平洋諸島民がオーストラリアへ入国することができなくなったため、人手不足が深刻化している。
今月に発表された調査結果によると、国内では労働者不足のために50軒以上の農家が3800万ドル相当の野菜や果物を収穫できずに腐らせてしまっていたことがわかった。
2州間の協定により、太平洋諸島民の初期定員1500人がTAS州に入国・検疫の後で、VIC州へ入州し農作物の収穫労働を行うことができる。VIC州政府と農産業界が今年前期分を通して隔離中の費用を負担するという。その引き換えとしてVIC州は、 海外で足止めしているオーストラリア人330人の帰国を援助するというTAS州政府の公約を支援する。
VIC州では、季節労働者の検疫協定を締結する前にオーストラリア・オープン開催のためにテニス選手の入州を許可したために州政府への非難の声も上がっていた。
ソース: news.com.au – Victorian and Tasmanian governments’ seasonal worker agreement slammed as ‘too late’