【キャンベラ3日AAP】 ダットン移民相は、「国内へのテロリストの移住を防ぐために、市民権取得テストを厳格化する必要がある」との見解を示した。
ダットン氏は3AWラジオで、「市民権取得審査において、オーストラリア的な価値観や社会に溶け込む能力を重視したい」と話した。これには英語の習得意欲、子どもの教育や雇用の見通しなども含まれる。同氏はまた、「オーストラリアに移住するほとんどの人が正しい行いをしているが、厳重な審査が必要と考えられる人物も少数いる」と述べた。
上院のデイビッド・リヨンヘルム議員は、「移民への懸念が国内で広まる中、市民権の水準引き上げは正しい対応だ」と話し、ダットン氏を支持した。同議員はまた、コミュニティとのつながりや職歴、女性の権利など自由民主的な価値観についても審査されるべきと訴えた。
市民権取得テストは2007年、当時のハワード政権によって導入され、オーストラリアの歴史や偉大なスポーツ選手、政府や地理学などが問われた。市民権申請者は20問中少なくとも15問を正解する必要がある。