【メルボルン8日AAP】 メルボルンの少年拘置施設で、警察犬とともに警察官35人以上が動員する暴動が発生した。
パークビルの少年拘置施設で7日午後8時頃、南側の施設から最大20人の少年が逃げ出し、別の棟に無理やり入ろうとした。数人は建物の屋根の中にも侵入したとされる。暴動による損傷のほとんどが、割れたガラスなど表面的な破損とみられている。VIC州のジェニー・ミカコス若者担当相は8日、「州政府は拘置施設の改良に向けて数か月にわたって取り組んでいるが、少年らは常に限界への挑戦を試みている」と説明した。
これに対して州野党のガイ自由党党首は、「少年司法制度が危機にある中、担当大臣は現実から目をそらし、州首相は大臣を解雇できない」と述べ、ミカコス若者担当相の辞任を求めた。
パークビルでは11月半ばにもおよそ30人が建物を損傷し、マルムスバリーでも暴動が発生するなど、同州の少年拘置施設で騒ぎが絶えない。事件に関与した少年数人は、バーウォンの成人用重警備刑務所に送還された。