【キャンベラ11日AAP】 議論の的となっている、過剰に支払われた助成金の回収制度について、連邦政府は「正しく稼働している」として継続の意向を示している。
タッジ人的サービス相は、すでに助成金3億ドル以上が回収できたとして、今後もセンターリンクの同制度を継続する意向を示した。国税局から得られたデータを使い、昨年7月以降およそ17万件の過剰支払い通知が出された。
一方で、誤って支払い通知を受けとったという苦情が助成金受給者からあげられていることから、野党労働党とグリーンズ(緑の党)は同システムの廃止を求めている。
タッジ氏はこれに対し、負債が全くないにも関わらず支払い通知を受け取ったという報告は受けていないとして、システムに欠陥はないと主張した。また、センターリンクへの電話がつながりにくく、350回電話をした男性について、「辛抱強く待てば必ずつながる。もしくはセンターリンクの事務所に行くことを勧める」と呼びかけた。タッジ氏はさらに、「福利システムを故意に乱用した際には刑期を受ける可能性がある」と繰り返し警告した。