【メルボルン11日AAP】 日焼け止めクリームを製造・販売するバナナボート社のSPF50+の日焼け止めクリームについて、日焼け止め効果がほとんどなかったという消費者からの苦情が相次いでいる。SPF50+は、同社が製造する製品のなかでも最も効き目が強いものとなっている。
VIC州ギップランドの女性は、娘にバナナボート社のSPF50+の日焼け止めを塗ったにもかかわらず、軽度のやけどを負った状態となり、娘は痛みがひどく夜中に泣き叫んだと訴えた。女性は十分な量を使用したと主張しており、「他の子どもたちに同じ様な経験をしてほしくない」と、フェイスブック上で娘のやけどの写真も公開した。
これに対しバナナボート社は、「毎年何百万個もの製品を販売しているが、満足しているお客様も多くいる」と反論し、品質に問題はないとしている。また、薬品・医薬品行政局は昨年、苦情を受けて同社の製品に対し品質テストを実施したところ、問題はなかったと報告している。バナナボート社は成人の場合、一回につき少なくともティースプーン7杯分のクリームを使用するよう勧めている。