【キャンベラ11日AAP】 日本政府とオーストラリア政府は11日、VIC州から日本へ向けて、液化水素の運搬船を航行させるための覚書に署名した。液化水素をバルクで積載する運搬船は世界初の試みとなるため、両国間で安全基準の策定に向けて検討作業を進めていた。
川崎重工がパイロット事業用の液化水素運搬船を建設する予定となっているほか、石油大手シェルもプロジェクトに参加することが決まっている。液化水素の運搬船航行のパイロット事業は2020年からの開始となる。
日本では2011年に起きた東日本大震災で、福島第一原子力発電所が大きい被害を受けたことを受け、核燃料に代わるエネルギー源が模索されており、水素エネルギーにも高い関心が集まっている。また、液化水素は水素と酸素の化学反応で走る燃料電池自動車への使用も期待されている。