【ブリスベン13日AAP】 オーストラリアの極右政党ワンネーションの候補者が、自身のウェブサイト上で、2015年に起きたシリアの難民少年の溺死事故や、TAS州ポート・アーサーで起きた無差別殺人事件について、すべて「でっち上げ」だとする記事を掲載したことが明らかになった。同党のハンソン党首は、同氏の除名処分も辞さない考えを示している。
QLD州マルグレーブ選挙区のワンネーション候補であるピーター・ロジャース氏は、「溺死の少年、世界を変えたウソ」と題した記事をサイト上に掲載した。ロジャース氏はその後、すべては自身の友人が行ったことだと主張している。現在、ロジャース氏のページにアクセスすると、友人が主催するという「愛国主義者のためのサイト」に転送される。
ハンソン党首は、党の候補者に対して最高の資質を期待するとした上で、「もし資質がないのなら、彼は党にいる必要はない」と述べた。一方、TAS州グリーンズ(緑の党)のマッキム議員は、ハンソン党首に対し、ポートアーサー事件に関するロジャースの発言は、同州民にとって非常に無神経なものだとして、党首はTAS州民に謝罪すべきとの考えを示している。