【ダーウィン13日AAP】 NT準州の砂漠地帯で、先に降った集中豪雨の影響とみられる不思議な現象が起きている。クリスマス前後の大雨で砂漠に出来た粘土盤に、これまで土中で眠っていた小さいカブトエビの卵がふ化して大量発生しているという。
NT準州パークス・アンド・ワイルドライフは、エビの卵が砂漠のような乾燥した環境にも柔軟に適応することが可能で、十分な量の雨が降るまで何年もの間、眠ったままの状態を維持することが出来るという。「オーストラリア内陸部に降った大雨が、再びエビに命を吹き込んだ」と説明した。
先史時代に同地域で生息していたエビは、成熟期には90ミリメートルにも達し、色は緑や茶だったという。また高温に強く、十分に雨が降れば何百万匹がふ化することもあるとしている。NT準州パークス・アンド・ワイルドライフによると、オーウェン・スプリングス・リザーブなどでカブトエビが見られるという。