【ACT29日】 オーストラリア国税局(ATO)は、給与補助政策「ジョブキーパー」に関する不正受給について昨年9月末までに約6,000人分を調査したところ、すでに死亡した人や刑務所で服役中の囚人などが含まれていたと発表した。
ATOによると調査対象となった6,000人のうち約3分の1が、2週間ごとに支給される1,500ドルの受給資格がないことが明らかになったという。ATOは不正内容として、受給に必要なビザは保有しているものの、現在はオーストラリア国内に居住していなかったり、すでに死亡しているなどの理由が確認されたと報告した。
約1,300億ドルを投じたジョブキーパー制度は、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が拡大し始めた昨年3月、連邦政府が緊急に発足させたもの。最大野党労働党のチャーマーズ財務相広報担当は、不正が発覚したのは連立与党にとって“恥ずかしい”ことだと批判した。
ソース:news.com.au-Dead people, prisoners signed up for JobKeeper payments