【パース18日AAP】 WA州で昨年、詐欺犯罪による被害総額が1000万ドルとなったことが分かった。被害者数は前年より17%減ったものの、被害件数は377件、被害総額は1005万7015ドルに上り、このうち410万ドルが家族や夫婦関係に関連した詐欺被害だった。
WA州のミスキン商務相によると、コンピューターのハッキングなど、テクノロジー関連の詐欺被害が21%と大幅に増加しており、被害総額も前年の3倍となった。犯罪の手口は電話によるものが多く、テルストラなど大手通信企業を装いコンピューターがハッキングされたと嘘をついて遠隔操作に必要な情報を聞き出した後、銀行口座などから金を引き出すという。
ミスキン商務相はまた、嘘の投資話による詐欺被害についても、被害者数は減少した一方で被害件数は約2倍、被害総額は260億ドルに増加したことも明かした。これらの詐欺被害を防止するため、消費者保護センターとWA州警察は今後、オーストラリアから西アフリカへの送金を特に厳しく監視するとしている。