【シドニー19日AAP】 NSW州のマイク・ベアード首相が19日朝、突然の辞任を発表した。州首相としての任期を半分残しての辞任に、政界に驚きの声が広がった。ベアード首相は辞任の理由について、家族の健康上の問題としている。
ベアード首相は19日午前、「州財相として3年、州首相として3年を務め、今が潮時だと考えている」と涙を浮かべて辞任の意向を伝えた。同首相は、自身の両親と妹が深刻な健康問題を抱えていることを明かし、辞任については夫人と相談して決めたことを明かした。
ベアード首相はまた、これまでに多くの政策決定をしてきたと在職期間を振り返った上で、「ベストを尽くし、全てを捧げた」、「やり残したことは何もない」と述べた。NSW州自由党は、来週にも新首相を選出する予定で、グラディス・ベレジクリアン財相が新しい首相に選ばれるとの見方が強まっている。