【キャンベラ19日AAP】 オーストラリアの12月の失業率は、前月比0.1ポイント上昇の5.8%とやや悪化したものの、上昇率が小さく失業率がほぼ横ばいだったのは、オーストラリア経済の底堅さを証明しているとの考えを示している。
昨年12月に国内で仕事をしている人の数は1万3500人増加した。連邦のバーミンガム教育・訓練相は、雇用情勢は3か月連続で堅調だと評価しており、「世界経済の向かい風にも負けない、底堅さを証明した」と述べた。ただ、依然として74万人が失業した状況だ。
野党労働党のオコナー影の雇用相広報担当は、「ターンブル政権は、政府にとって最重要課題である雇用機会の創出に関し、適切に機能していない」と述べ、政府の雇用政策を批判した。また、調査会社のキャピタル・エコノミクスは、雇用が促進されずパートタイム雇用の比率が高い状況では、賃金の伸びも抑えられた状態が続くと予想している。