【シドニー18日AAP】 ゴールデングローブ賞で史上初の最多7部門に輝いたミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」で、音楽指揮を担当したのがオーストラリア人のティム・デイビスだ。デイビスは、映画のために作曲された90編のオーケストラ曲を、監督のデイミアン・チャゼル監督や作曲賞を受賞したジャスティン・ハーウィッツと共に作り上げた。
ブリスベン出身でロサンゼルスに18年在住するデイビスは、米国を拠点に活躍しており、これまでに大ヒット映画「フローズン」や「トロールズ」などにも参加した。ただ、デイビスによれば「ラ・ラ・ランド」はこれまで経験したことのないものだったという。デイビスは映画製作について「自分たちは俳優や監督のように派手ではない、舞台裏の仕事」と語った。
デイビスと仕事をしたいという声はハリウッドでも増えてきており、最近では「パシフィック・リム」のギレルモ・デル・トロ監督の新作アニメ「トロールハンターズ」に楽曲を提供した。このほかにも、オーケストラ作品として製作した「ザ・エクスペンシブ・トレイン・セット」が、来月開催のグラミー賞にノミネートされるなど、今後の活躍が期待されている。