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メルボ暴走車 警察内で追跡規制に怒り

【メルボルン25日AAP】  VIC州メルボルンで今月20日に起きた暴走車事件で、VIC州警察組合は現行の追跡規制のために、男を取り押さえることが出来なかったと怒りの声が上がっていることを明らかにした。ただ、アンドリュー・クリスプ警察副部長は、コミュニティの保全と警察官の安全のバランスをとる必要があるとして、規制を擁護する立場をとっている。

VIC州警察は容疑者の車を銃で撃たなかったことや、車を激突させるなどして強制的に制止しなかったことについて擁護している。これに対しVIC州警察組合は「規制のあり方については、組合員らの見方は落胆から憤りまで様々」と内情を明かした。同事件ではこれまでに5人が犠牲となったほか、多くの負傷者が出ている。

クリスプ警察副部長は「走行中の車を撃つのは非常に難しく、タイヤを狙うのはもっと難しい」と述べ、映画のように車が撃たれるとすぐに停止し、犯人も死ぬというように容易にはいかないと説明。また同事件では犯人の男が、他の事件を起こした後に釈放が許可されていたことから、釈放に関わる法規と警察の対応について調査が行われる見通しとなっている。

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