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オーストラリアデー3月1日に 元閣僚

【キャンベラ26日AAP】  アボット内閣の閣僚だったイアン・マクファーレン氏が26日、オーストラリアデーを現在の1月26日から、3月1日に変更すべきとの考えを明らかにした。理由について同氏は、先住民にとって1月26日は「侵略を受けた日」であり、国民全体が同じ気持ちでこの日を迎えているわけではないと説明した。

マクファーレン氏は当初、オーストラリアデーを変更すべきだという世論には同調していなかったとした上で、もしスコットランド人のいとこ達がバイキングの襲撃が起きた日を、英国の日として祝わなければならないとしたらと考え、「白人系オーストラリア人として、オーストラリアデーの変更を支持することを決めた」と述べた。

さらに同氏は、新たなオーストラリアデーとして3月1日を選んだ理由として、クリケットやBBQやプールサイドのパーティーが出来ないオーストラリアデーは想像できないので、まだ暖かい時期にすべきと説明。さらに、3月1日は最初の連邦政府が1901年に正式に発足した日だとした上で、「傷を癒し、けじめをつけ、先住民コミュニティが実際に直面している問題の解決に取り組むべき」と話した。

一方、連邦のモリソン財相は「オーストラリアの歴史は最初の船団が到着するずっと前から続いているものとした上で、「オーストラリアデーは、国民すべてが歴史上のあらゆる出来事を祝う日だ」として、変更の必要はないとする見解を示した。

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