【シドニー28日AAP】 NSW州のジリアン・スキナー保健相が27日、ベアード前首相に続いて政界からの引退を発表した。NSW州政府はベアード前首相の選挙区マンリーで来週にも補欠選挙が行われる予定で、ベレジクリアン首相は二つの補欠選挙で試練の時を迎えている。
72歳のスキナー保健相は、ベレジクリアン首相が同相に保健相の座から退くよう求められたのを受け、政界からの引退を決めたとみられている。同首相は「スキナー保健相には我々のチームに歓迎する意向を伝えたが、どの職務を担当するかについてはお互いに意見が異なったようだ」と述べた。
スキナー保健相は昨年、バンクスタウン・リドコム病院で新生児が病院職員の過失により死亡した事故や、がん患者への治療をめぐる対応で批判を受けるなどスキャンダルが絶えなかった。ベレジクリアン首相は補欠選挙について「厳しい戦いになるだろう」と述べた。