【キャンベラ31日AAP】 トランプ米大統領が発表した米国への入国制限について、オーストラリア国籍を保有する二重国籍者はこれに当てはまらないことがわかった。
ターンブル連邦首相は31日、在米オーストラリア大使のジョー・ホッキー氏と確認を取ったとして、「オーストラリアのパスポート保持者はこれまで同様米国を訪問できる」と発表した。
他国首脳らが米国の入国禁止令を非難したのに対し、ターンブル首相は沈黙を守っていたとして批判の対象となっていた。同氏はこれについて、「自分の職務や国家の利益、国民の保護などを考慮すると、米国内の政策に対する意見は、米大統領や政府高官と私的に行うのが最善と考える」と説明した。
野党労働党のショーテン党首が米大統領を非難したことについても、ターンブル首相は「ショーテン党首は政治的有利と思われることは何でも介入するが、意見交換を私的に行うことで国家利益が守られるなど、何の考慮もない」と批判した。