【シドニー31日AAP】 昨年、酸素と笑気ガスの取り違えミスで乳児が死亡したシドニー西部の病院で、効果のない予防接種が乳児に提供されていた可能性があることがわかった。NSW州保健局は31日、今回の出来事について正式に調査を行うと発表した。
バンクスタウン・リッドコム病院は、B型肝炎用の予防接種を保管する冷蔵庫が低い読み取り温度を示したとして、昨年11月29日から今年1月22日に同病院で出産した母親282人に連絡をとっている。病院側は、効果の少ない予防接種による害はないとして、残りの接種を予定通りに行う以外特に何もする必要がないという。
シドニー南西部保健局のステファン・コナティ医師は31日夕方、国内で乳児のB型肝炎感染は稀としたうえで、「初期予防に重要な成分を得られなかった乳児がいる可能性がある」と述べた。
州野党労働党は乳児の安全を保証するよう、ハザード新保健相に要請した。