【シドニー1日AAP】 オーストラリアでは昨年、約100万人近くの人が診察料が高額になることを恐れ、一般開業医(GP)の診察を受けるのを先延ばしにしたり、諦めたりしていることが分かった。また、医者から処方された薬についても、高額な薬代を心配して購入しなかった人が200万人弱いたことも明らかになった。
連邦政府の生産性委員会によると、2015/16年のGPによる診察のうち、85.4%が、GPや病院が直接メディケアに支払いを請求するバルクビルによるものだった。また、国民の4%余りが高額な診察料を理由に、GPの訪問を先延ばしにしたり、まったく診察を受けなかったことも分かっている。
州別では、首都特別地域(ACT)、TAS州、WA州でGPの診察を先延ばしにする人が最も多く、QLD州では処方された薬を買わない人が最多となった。さらに、GPで受診した人の5人に1人が待ち時間が長すぎると感じているという。オーストラリア国内のGPは現在、3万4605人となっている。