【キャンベラ2日AAP】 オーストラリアのターンブル首相と米国のトランプ大統領は先月29日、オバマ前政権と確約したナウル島とマナス島の難民受け入れに関して電話会談を行ったが、トランプ大統領がこれについて「最悪の取引」とターンブル首相に伝えていたことが明らかになった。
ワシントンポスト紙によるとトランプ大統領は、オーストラリアが「次なるボストン爆発犯」を送り込もうとしていると強く批判。米国政府関係者によると、この日、同大統領は他にもロシアのプーチン大統領などを含む4人の首脳と会談したが、「今のところ最悪の電話会談だ」とターンブル首相に伝え、当初は1時間を予定していた会談を25分で突然終わらせたという。
同紙はまた、トランプ大統領はターンブル首相に対し、難民受け入れの約束を尊重するのは自身の「意向」だと伝える一方で、米国がこの約束から得るものがあるのかについては、疑念を持っていると伝えたという。また、ターンブル首相は会談について、建設的だったと評価した上で、両国が強固な関係を築いていくことで合意したと述べた。