【メルボルン4日AAP】 中国に拠点を置くオンラインマーケットのアリババが、オーストラリアとニュージーランドを管轄する本部オフィスを4日、メルボルンで開設する。アリババは電子商取引の世界最大手で、利用者は現在4億3000万人、一年間の注文数は127億件に上る。
アリババの創立者であるジャック・マーCEOは4日、メルボルン本部立ち上げのためにメルボルンを訪れる。立ち上げのイベントにはVIC州のアンドリュース首相や、連邦のシノディノス産業相ら、各業界や政界などから300人以上が出席する予定。
アリババは昨年、中国で開かれたG20サミットの際に、オーストラリアとの貿易促進庁「オーストレード」と提携。電子商取引を活性化することで合意していた。マーCEOは1980年代、NSW州ニューカッスルで、ペンパルの家庭でホームステイをした経験もあるという。
マーCEOは今年1月、トランプ米大統領とも会談し、米国への進出を打診したとみられ、米国内の中小企業の販売拠点として、市場を活性化できるとアピールしたもよう。フォーブス誌によると、マーCEOの資産は370億ドルに上るとみられている。