【VIC11日】 VIC州最高裁判所で10日、メルボルンの夫婦が2007年から15年までの8年間にわたり、自宅で女性を奴隷として住まわせていた事件の公判が始まった。女性は夫婦の住む住宅で尿にまみれて倒れているところを発見され、発見当時の体重は40キロだったとみられている。
VIC州のマウント・ウェーバーリーに住む夫婦は両者とも無罪を主張している。検察によると女性は、15年7月に風呂場の床で震えていたところ、通報を受けて駆けつけた救急隊員によって発見されたという。体温が異常に低下した状態で28.5度だった。
警察によると女性はインド南部タミル・ナドゥの出身で、住み込みで子どもの世話をする代わりに給与を受け取るはずだった。ただ、実際に現金を受け取ったのは誕生日に渡される5ドルや10ドル札だけだったという。食事は“主にお茶を飲んでいた”と答えており、家族が旅行に出かける際は部屋に鍵がかけられた軟禁状態だったとみられている。
検察当局は、女性が抵抗できないよう夫婦が強い支配力を行使しており、このことから女性を“奴隷”として扱ったとの見解を示している。
ソース:news.com.au-Husband and wife accused of keeping a woman as a slave for eight years in Melbourne home