【キャンベラ10日AAP】 ターンブル首相は、連邦政府が民間保険の値上げを承認したことを受けて発言し、国民は保険をかけ続けるべきとの考えを示した。値上げ幅は4.8%と過去10年間で最も少ないものの累積では50%増となり、インフレ率の3倍となっている。
政府が値上げを承認した場合、1年間で1世帯当たり200ドルの値上げとなる。ターンブル首相は独身者で週当たり1ドル、家族では4ドルの値上がりだとして、「私の忠告は民間保険に入り続けるべきということだ」と話した。現在、国内では約1300万人が個人保険に加入している。
プライベート・ヘルスケア・オーストラリアのデービッドCEOは、保険料の値上がりは誰もが望むものではないとした上で、被保険者は今後も保険料に見合ったサービスを受けられると強調した。値上げ率について同CEOはコスト増への備えと、顧客がしかるべきサービスを受けられるようにするためと説明した。
一方、消費者団体チョイスは「民間保険は現在、多くの人にとって非常に不利な取り引きだ」と批判している。