【キャンベラ13日】 コロナウイルス感染防止のための国境閉鎖が続いており、現在でも4万人以上のオーストラリア人が帰国の目処が立たない中、1000人以上の海外留学生のオーストラリア渡航許可が出されていたことが明らかになった。
NCA NewsWire が伝えるところによると、昨年8月からオーストラリア人の海外渡航が禁止されている中、オーストラリア国境警備隊(ABF)の国境警備司法最高責任者が外国籍1050人のオーストラリアへの入国許可を出していたという。
これに対し、野党は「帰国の途につけない4万人のオーストラリア人を最優先にするべきだ」と連邦政府の決定に反発している。
ABFのスポークスマンは、渡航を希望する留学生は、免除対象となるための「必要不可欠な理由と証明」が必要だとし、 医学、歯学、看護および他の医療専門系の大学の最後の2年の課程を履修している学生が対象となり、また2ヶ月以内に国内の医療機関で就職内定が決定している人に限られると説明している。
国内の8大学(Group of Eight)の1校は、医学部で学ぶ留学生の65人留学の約半数の学生が特別渡航許可を受けているという。Group of Eight のヴィッキー・トンプソン代表は「毎年約600人の海外留学生が国内の医療機関に従事しているが、コロナウイルスにより医療スタッフの供給が大打撃を受けている」とし、国内の医療機関システムを機能されていくための対応だと述べた。
ソース: news.com.au – International students receive exemptions to travel to Australia for study