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ダーウィン空爆から75年 追悼式典

【ダーウィン19日AAP】   19日、第二次世界大戦で旧日本軍がNT準州ダーウィンに空爆を開始して75年を迎えた。ターンブル連邦首相は追悼式典で、「日豪は強力な経済的結びつきを達成した」と述べ、戦後和解に至った両国を称賛した。

1942年に日本軍の戦闘機188機がダーウィンに行った空爆は、その10週間前にハワイ・真珠湾で行った爆撃数を上回った。およそ235人が死亡、最大400人が負傷し、オーストラリア北部各地で200以上の空襲が行われた。17年後、ダーウィン湾での戦争残骸物除去作業に日本の企業が採用された。

戦後、日本はNT準州最大の貿易相手国となり、日本最大の外国投資プロジェクトである液化天然ガス(LNG)プラントがダーウィンに造られた。

式典で草賀純男駐オーストラリア大使は、「日本が計り知れない損害や苦痛を負わせたことを決して忘れない」と述べて戦争犠牲者に哀悼の意を表するとともに、「日豪米の安保体制はこれまで以上に重要になった」と話した。

NT準州のガンナー首席大臣は、「NT準州は尊敬の念を持ってこの地に眠る日本兵を守る」と述べ、犠牲となった日本兵260人の家族に向けて安心するよう呼びかけた。

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