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新たに多文化政策を導入 VIC

【メルボルン19日AAP】   VIC州政府は19日、新たな多文化政策について発表した。州民は、文化や宗教の違いを“耐える”のではなく“祝おう”というものだ。

多文化政策“Victorian. And Proud of it”では、新たに到着した移民の英語習得や職探しに1500万ドル、多文化スポーツに400万ドル、意識プログラムに230万ドルなどが投じられる。また、デジタル技術を使った情報収集能力や市民権のプログラムに力を入れ、若者の過激化防止や、議論を呼ぶ話題での相手を尊重した討議を目指す。アンドリュース州首相は、多様性を受け入れることは必ずしも容易でないとしたうえで、「お互いに正直に、時に困難な話し合いがあることも恐れない勇気が必要だ」と話した。

南スーダン協会連盟のケニャッタ・デイ・ワル会長は、「我々が抱える問題が定義される時が来た」と話し、同政策を歓迎した。VIC州イスラム教シーア派評議会のマリアム・アルハザーさんも、「イスラム教徒の多く、特に女性は公共の場で孤独感を感じている」「討議対象としてでなく、加わることができる好機だ」と話した。

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