【メルボルン25日AAP】 メルボルンで25日、オーストラリア医師会(AMA)の総会が開かれ、VIC州の危機管理について討議された。
メルボルン繁華街のバーク・ストリートで先月発生した暴走車事件のトラウマが原因で、VIC州の緊急電話相談サービスに連絡した人の数は、1002人に上った。クレイグ・ラプスリー危機管理長官は、「事件後、多くの人が精神衛生の問題で助けを求めてきた」と話した。メルボルン中心部で乗用車が次々に犠牲者を轢(ひ)いて行くのを数百人が目撃し、かろうじて轢かれずに済んだ人もいた。さらに、事件や調査に立ち会った警察官1000人以上もサポートを求めた。
ラプスリー長官は他に、エッセンドン飛行機墜落事故や雷雨喘息など、同州で最近発生した緊急事態について言及した。特に、雷雨喘息については、「対応が困難であったが、今後の救急科にとってターニングポイントとなった」と話した。11月21日の雷雨喘息で9人が死亡、8500人以上が病院に搬送され、専門家は「世界最悪の雷雨喘息」と話す。先月発表された中間報告の結果、政府機関と救急サービス間の連絡不十分とされた。