【パース27日AAP】 WA州のウェイド・デ・カンポ自由党候補者が一般市民を装ってラジオ局に電話をかけ、州野党のマクゴーワン労働党党首を批判した。バーネット州首相や自由党も承認していなかったとして、同候補者は後に謝罪した。
デ・カンポ候補者は27日、自らを“州南西部コリーに住むジョン”だとして、マクゴーワン氏が応答するABCサウスウエスト局に電話をかけ、労働党の再生エネルギー目標値や州債務の返済計画について懸念を示した。しかし、ABC局のプロデューサーらが即座に声の持ち主に気付いた。
マクゴーワン氏は質問に答えたが、インタビュアーのクレア・ニーガス氏が「電話の相手はデ・カンポ自由党候補者」と明かすと、笑い飛ばした。マクゴーワン氏は後に、偽り電話が州首相や自由党の承認を受けていたのか記者団に質問し、「選挙まで2週間を切った時点で不誠実な候補者がいるとはひどい」とコメントした。
デ・カンポ候補者は自らの行動について謝罪し、バーネット州首相とともに「通話は党の承認を受けていない」と認めた。バーネット氏は、「デ・カンポ候補者がとった行動は残念だが、誰でも過ちは犯す」と話して同候補者を擁護した。