【ブリスベン1日AAP】 QLD州中央部の炭坑内で作業を行っていた従業員が、過去2年以内で19人目の黒肺塵症と診断された。黒肺塵症は国内で根絶したと考えられたが、近年再び認められるようになった。
林野・鉱山・エネルギー労働組合(CFMEU)は、現場での粉塵の管理不十分が原因だとして、QLD州で生産される石炭1トンにつき10セントを被害者支援に充てるよう鉱山企業に求めている。病気を発症した従業員は長期に渡ってサポートが必要であり、企業側が従業員の財政責任を負うべきだという。
今後数年で黒肺塵症の数は増加するという。NSW州でも先月、およそ50年ぶりに認められた。ほか18例はすべてQLD州。
黒肺塵症は、長期的かつ近距離で炭塵にさらされることで、肺組織に炭塵が徐々に溜まり発症する。