【キャンベラ1日AAP】 連邦のキーナン法相は1日の議会で、オーストラリア人約200人を武器の開発や戦闘兵士として、テロ組織イスラム国(IS)に協力した疑いがあるとして捜査を進めていることを明らかにした。同組織は現在、財政状態が悪化しており、徐々に衰退していると伝えられている。
キーナン法相は議会で、「ISの弱体化で、オーストラリア国内も含め、さらなるテロ行為を仕掛けてくる可能性がある」と述べた。NSW警察は28日、18か月にわたる捜査の後、同州南部ヤングで兵士の勧誘や最新技術武器などを開発した容疑で42歳の男を逮捕している。
一方、連邦のターンブル首相は国内に差し迫ったテロ攻撃の恐れはないことを確認した上で、NSW州の地方で逮捕者が出たことについて、「イスラム系の過激的な思想や行為は、大都市だけに限ったことではないことが示された」と述べた。