【キャンベラ3日AAP】 VIC州バララットでゴールドラッシュ時代の街並みや生活の様子を再現したソブリン・ヒル(Sovereign Hill)博物館は、インドネシアで増加する中層階級を次なるビジネスチャンスとして注目しているようだ。同博物館によると、訪問者の4分の1が海外からの観光客だという。
ソブリン・ヒル博物館は毎年約75万人が訪れ、ゴールドラッシュの歴史について学んだり、当時の暮らしぶりを見学できるほか、砂金掘り体験なども行っている。これまでは中国人観光客が多かったが、同博物館は今後急増が予想されるインドネシアの中流層にも注目。現在インドネシアに4500万人以上いるといわれる中流層は、2030年~50年までに1億3500万人に達するとみられている。
また、国際会計事務所大手はインドネシアの経済が今後、英国、フランス、オーストラリアを抜くと予想している。連邦のチオボ貿易相は、インドネシア人観光客の数を増やすことに加えてオーストラリア企業がインドネシアでリゾート開発のために巨額の投資を行っていくなど、将来を見越した壮大な計画があるとしている。