【ACT25日】 オーストラリア連邦警察のカーショウ本部長は24日、連邦政府のモリソン首相に書簡を送り、議事堂内で起きたレイプ事件の通報が遅れたことについて、強い言葉で警告を行ったことが分かった。通報の遅れにより調査に重大な支障をきたす恐れがあるほか、犯人による再犯のリスクについて指摘したとみられる。
カーショウ本部長は、犯罪行為を速やかに通報することの重要性はいくら強調しても足りないとした上で、「犯罪行為の通報を怠ったり、メディアや第三者などを介しコミュニケーションをとることで先入観が働き、警察による調査に重大なリスクを生じる」として、政府による初期対応を強く批判した。
事件では、2019年に自由党の職員として勤務していたブリタニー・ヒギンスさんが議事堂内でレイプ被害に合い、その後上司であるリンダ・レイノルズ国防相から警察へ相談するようアドバイスを受けていた。ヒギンスさんは19年に警察に相談したが、その当時は追跡調査は行わないとしていた。
ソース:news.com.au-AFP to MPs: Failure to report crime harms investigations, risks reoffending