【ホバート10日AAP】 TAS州では今年もカモ猟のシーズンを迎えており、動物保護団体がこれに反対する声を上げている。保護団体はカモたちの生息地となる湿地帯の面積が少しずつ減少していることなどを含め、カモが危険な状態にさらされているとして保護を訴えている。
TAS州では、11日からの3カ月間が狩猟の許可期間となっている。猟に反対する抗議者らは目を引く明るい色のシャツを着用し、銃猟者が集まる湿地帯でホイッスルを吹き、カモを安全な場所へ誘導する計画もあるという。
保護団体バードライフ・タスマニアのウォーラー氏は、TAS州ではオーストラリア本土の南東部から干ばつを逃れ、カモなどの水鳥がやってくることから、水鳥が多く生息すると誤解されていると指摘。銃猟者や州政府はその誤解を巧みに利用し、狩猟を正当化していると批判した。