【パース12日AAP】 11日に行われたWA州選挙で、野党労働党が圧倒的な勝利で政権を奪回するとみられる。同州は国内で最も自由党寄りとされてきた。
労働党は59議席中およそ40議席を獲得し、与党自由党はおよそ13議席に半減すると予想される。ジョン・デイ保健相やアルバート・ジェイコブ環境相など複数の現役大臣も議席を失った。州自由党は、バーネット首相に代わってリザ・ハービー氏またはジョー・フランシス氏が党首を務めると予想される。
選挙結果を受けて、既に着工が始まった大規模道路プロジェクト「Perth Freight Link」や、自由党が提案する発電所「ウエスタン・パワー」の一部民営化も破棄される見通し。
マクゴーワン州労働党党首は、「州経済と予算の立て直しが最優先課題だ」と話す。また、他州よりも低いGST還元率について言及し、連邦政府に対しても容赦ない姿勢で対応すると意気込みを見せた。一方で連邦のショーテン労働党党首は、GST還元率の変更の可能性についてコメントを避けている。
ワンネーション党の支持率は予想に反してわずか4.7%と、グリーンズ(緑の党)や国民党を下回った。