【キャンベラ16日AAP】 連邦政府は、東部州における電力供給の安定化を図るため、NSW州コジオスコ国立公園内にある水力発電施設のスノウイー・ハイドロに、20億豪ドルを拠出することを決めた。これにより電力供給量は50%増加し、さらに50万世帯への電力供給が可能となる。
連邦政府によると、スノウイー・ハイドロの拡張工事では、さらに3本の新しいトンネルと新しい発電所を設置する予定で、着工から4年~7年で完成するとしている。ターンブル首相は、思い切った拡張計画だとして、今後の再生可能エネルギーへの信頼度を高めることにつながるとの見解を示した。
連邦のフライデンバーグ電力相は、スノウイー・ハイドロが今月末に閉鎖するVIC州のヘーゼルウッド発電所の供給量を上回る規模だとした上で、「オーストラリアにとって象徴的な、これまでの業界の流れを変えるような決定だ」と述べ、国民にも歓迎されるだろうと述べた。