【ブリスベン17日AAP】 QLD州の病院などに勤務する医療関係者への暴言や暴力が、平均で1日20回に上ることが明らかになった。QLD州のディック保健相は、州政府がすでに対策に乗り出しており、状況の改善に全力を尽くしていると説明した。
報告によると、2016年7月1日から3月8日までの間に、医師、看護師、警備員などに対し、5000回以上の暴言や暴力が報告されたという。対策として、職員の携帯アラームの使用、CCTVカメラの増設、職場サポートプログラムの導入などが検討されている。
QLD州看護師組合のモール書記長は対策の導入を歓迎したが、「万能策」はないとの考えを示した。さらに、医療関係者らが暴言や暴力に対応することも仕事の一部と諦めている可能性があると指摘した。専門家らはまた、以前よりも攻撃的で脅迫的な態度をとる人や、自制心が効かない人が増加していると分析している。